助手 さあ、やって来ました第二回!…あれ?
所長 なにかね?怪訝そうな顔をして。
助手 あやかりもののタイトルって聞いたんですが、バトルシャークってなんのあやかりなんですか?
所長 ほら、絶賛公開中の『ヤマト』にちなんでな。どうじゃね?
助手 (飛び蹴り)『宇宙』じゃねーし!(裏拳)『戦艦』でもねーよ!
所長 げふんげふん。だって、こんな機会でも無いとバトルシャークなんて取り上げられないぞ!
助手 …まぁ、そうですね。てっきり『宇宙戦艦』にちなんでもっと危ないタイトルを出してくるかと思ってました(笑)※1
所長 それは流石にワシも怖いよ(笑)
所長 さ、気をとりなおしてバトルシャークの話じゃ。マイナータイトルと見る人も多いかもしれんが、当時タイトー系のロケーションに通ってた人は大抵知っているタイトルだと思うぞ。
助手 八十年代末はガンシューも多かったですし、大型特殊筐体がエコノミー化して隙間に入り込んでいった時代ですよね。変なモノが結構ありましたねぇ。
所長 この時代はアーケードゲームの歴史の中でも爆発的な多様化が一周して、一段落したような時代だったようにも思えるな。
助手 大型筐体もセガが凄いトコまで突っ込んでいきましたが、他のメーカーはもうちょっとコンパクトな路線に軌道修正したような印象ですよね。このゲームもそういうコンパクトな特殊筐体での登場でした。
所長 潜望鏡を覗くアップライト筐体というのは、わしのお兄さんくらいの世代にはナムコの『サブマリン』あたりの記憶が染み込んでいるだろうから、バトルシャークっていうのは既に懐古路線だったと言える訳だな。
助手 現代風のビデオゲームとして「古い革袋に新しい酒を」っていうリメイク企画も実は多かったですよね。この頃は。
所長 だから、あの筐体も「おお!懐かしい!」って言ってるサラリーマンが結構いたぞ。当時の記憶でも(笑)
助手 まぁ、それはそれで、わざわざコレを取り上げたのには理由があるんですよね?
所長 タイトーメカが楽しい!以上!※2
助手 (回し蹴り)他には?!
所長 げふんげふん…あとは、オープニングデモが最高!
所長 第三次世界大戦、地上での戦いは熾烈を極め、ついに戦場は海洋へと発展していった。
助手 「和平交渉は敵のワナだ!やつらは海底に巨大要塞を建造している!」
所長 「バトルシャーク出動だ!」(キリッ
助手 …あんた、それがやりたいだけだったんですな…(涙
所長 このたった三コマで和平交渉をぶっちぎって出撃しちゃうアグレッシブな姿勢がたまらん。
助手 今は一般人でも『外交』とか色々考えさせられる時代になりましたから、ここまでテキトーに戦争は出来ないですよね(笑)たとえフィクションでも。
所長 最後のグラサンの司令官風の男が良いのだ。当時はまだ『ナイトライダー』や『エアーウルフ』の記憶が強く残ってたからな。いい意味でベタなB級フォーマットをきちんと踏襲している訳だな。
助手 ゲームはフルボイス台詞じゃないですけど、頭の中では吹き替え版になってるわけですね(笑)
所長 みんな、自分の中の司令官ボイスを当てて楽しんで欲しい!
※1 これについては『SNK』のウィキペディアを参照のこと。ググれば色々と愉快なエピソードが登場します。
※2 バトルシャークにはタイトーメカ、特にサイバリオン~ナイトストライカーあたりのラインが好きな人にはたまらないメカが多数登場します。筆者はこの辺の駄菓子的テイストが大好き。